Laravel5.5 LTS 日本語ドキュメント

このリポジトリはPHP Webアプリフレームワークである、LaravelのLTSバージョンである5.5の公式英文ドキュメントを日本語へ翻訳しています。

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Eloquent:コレクション

イントロダクション

getメソッドであれリレーションによるものであれ、Eloquentが複数のレコードをリターンする場合Illuminate\Database\Eloquent\Collectionオブジェクトが返されます。EloquentコレクションオブジェクトはLaravelのベースコレクションを継承しているので、Eloquentモデルの裏にある配列をスムーズに操作するために継承した多くのメソッドがもちろん使用できます。

当然ながら全コレクションはイテレーターとしても動作し、シンプルなPHP配列のようにループで取り扱うことができます。

$users = App\User::where('active', 1)->get();

foreach ($users as $user) {
    echo $user->name;
}

しかし、コレクションは配列よりもパワフルで直感的なインターフェイスを使ったメソッドチェーンにより、マッピングや要素の省略操作を行うことができます。例としてアクティブでないモデルを削除し、残ったユーザーのファーストネームを集めてみましょう。

$users = App\User::where('active', 1)->get();

$names = $users->reject(function ($user) {
    return $user->active === false;
})
->map(function ($user) {
    return $user->name;
});

{note} ほとんどのEloquentコレクションは新しいEloquentコレクションのインスタンスを返しますが、pluckkeyszipcollapseflattenflipメソッドはベースのコレクションインスタンスを返します。Eloquentモデルをまったく含まないコレクションを返すmap操作のような場合、自動的にベースコレクションへキャストされます。

使用できるメソッド

ベースのコレクション

全EloquentコレクションはベースのLaravelコレクションオブジェクトを拡張しており、そのためにベースコレクションクラスが提供しているパワフルなメソッドを全部継承しています。

カスタムコレクション

自分で拡張したメソッドを含むカスタム「コレクション」オブジェクトを使いたい場合は、モデルのnewCollectionメソッドをオーバーライドしてください。

<?php

namespace App;

use App\CustomCollection;
use Illuminate\Database\Eloquent\Model;

class User extends Model
{
    /**
     * 新しいEloqunetコレクションインスタンスの生成
     *
     * @param  array  $models
     * @return \Illuminate\Database\Eloquent\Collection
     */
    public function newCollection(array $models = [])
    {
        return new CustomCollection($models);
    }
}

newCollectionメソッドを定義すれば、Eloquentがそのモデルの「コレクション」インスタンスを返す場合にいつでもカスタムコレクションのインスタンスを受け取れます。アプリケーションの全モデルでカスタムコレクションを使いたい場合は、全モデルが拡張しているモデルのベースクラスでnewCollectionメソッドをオーバーライドしてください。