Laravel5.5 LTS 日本語ドキュメント

このリポジトリはPHP Webアプリフレームワークである、LaravelのLTSバージョンである5.5の公式英文ドキュメントを日本語へ翻訳しています。

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インストール

インストール

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サーバ要件

Laravelフレームワークを動作させるには多少のシステム要件があります。もちろん、Laravel Homestead仮想マシンでは、要求が全て満たされています。ですから、Laravelのローカル開発環境としてHomesteadを活用されることを強くおすすめします。

しかし、Homesteadを使用しない場合は、以下の要件を満たす必要があります。

  • PHP >= 7.0.0
  • OpenSSL PHP拡張
  • PDO PHP拡張
  • Mbstring PHP拡張
  • Tokenizer PHP拡張
  • XML PHP拡張

Laravelのインストール

LaravelはComposerを依存パッケージの管理に使用しています。ですから、Laravelを始める前に、自分の開発機にComposerを確実にインストールしておいてください。

Laravelインストーラ

最初にComposerを使用し、Laravelインストーラをダウンロードします。

composer global require "laravel/installer"

皆さんのシステムの、どこへlaravel実行ファイルが設置されても動作するように、グローバルなComposerのbinディレクトリを$PATHへ登録してください。このディレクトリはオペレーティングシステムにより場所が異なります。通常は、以下の場所です。

  • MacOS: $HOME/.composer/vendor/bin
  • GNU / Linux Distributions: $HOME/.config/composer/vendor/bin

インストールし終えたら、laravel newコマンドにより、指定したディレクトリに真新しいLaravelプロジェクトを作成できます。例えば、laravel new blogを実行すると、blogという名前のディレクトへ、必要とするパッケージが全部揃った、真新しいLaravelがインストールされます。

laravel new blog

Composer Create-Project

ターミナルでComposerのcreate-projectコマンドを実行し、Laravelをインストールする方法もあります。

composer create-project --prefer-dist laravel/laravel blog

ローカル開発サーバ

PHPがローカルにインストール済みで、PHPの組込み開発サーバをアプリケーションサーバとして使いたい場合は、serve Artisanコマンドを使用します。このコマンドは、開発サーバをhttp://localhost:8000として起動します。

php artisan serve

もちろん、より堅牢なローカル開発の選択肢として、HomesteadValetも利用できます。

設定

Publicディレクトリ

Laravelをインストールできたら、Webサーバのドキュメント/Webルートがpublicディレクトリになるように設定してください。このディレクトリのindex.phpは、アプリケーションへ送信された、全HTTPリクエストを始めに処理するフロントコントローラとして動作します。

設定ファイル

フレームワークで使用する設定ファイルは全てconfigディレクトリ下に設置しています。それぞれのオプションにコメントがついていますので、使用可能なオプションを理解するため、ファイル全体に目を通しておくのが良いでしょう。

ディレクトリパーミッション

Laravelをインストールした後に、多少のパーミッションの設定が必要です。storage下とbootstrap/cacheディレクトリをWebサーバから書き込み可能にしてください。設定しないとLaravelは正しく実行されません。Homestead仮想マシンを使用する場合は、あらかじめ設定されています。

アプリケーションキー

次にインストール後に行うべきなのは、アプリケーションキーにランダムな文字列を設定することです。ComposerかLaravelインストーラを使ってインストールしていれば、php artisan key:generateコマンドにより、既に設定されています。

通常、この文字列は32文字にすべきです。キーは.env環境ファイルに設定されます。もし、.env.exampleファイルをまだ.envにリネームしていなければ、今すぐ行ってください。アプリケーションキーが設定されていなければ、ユーザーセッションや他の暗号化済みデーターは安全ではありません!

その他の設定

Laravelのその他の設定は、最初に指定する必要がありません。すぐに開発を開始しても大丈夫です! しかし、config/app.phpファイルと、その中の記述を確認しておいたほうが良いでしょう。アプリケーションに合わせ変更したい、timezonelocalのような多くのオプションが含まれています。

以下のようなLaravelのコンポーネントについても、設定しておいたほうが良いでしょう。

Webサーバ設定

きれいなURL

Apache

URLパスにフロントコントローラのindex.phpを付けなくても良いように、Laravelはpublic/.htaccessファイルを用意しています。LaravelをApache上で動作させるときは、確実にmod_rewriteモジュールを有効に設定し、そのサーバで.htaccessファイルを動作させます。

Laravelに用意されている.htaccessファイルが、インストールしたApacheで動作しない場合は、以下の代替設定を試してください。

Options +FollowSymLinks
RewriteEngine On

RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteRule ^ index.php [L]

Nginx

Nginxを使用する場合は、全てのリクエストがindex.phpフロントコントローラへ集まるように、サイト設定に以下のディレクティブを使用します。

location / {
    try_files $uri $uri/ /index.php?$query_string;
}

もちろん、HomesteadValetを使用する場合は、きれいなURLの設定は自動的に行われます。